アイペットという保険会社が行ったペットロスに関する調査があります。
そのなかで、ペットロスの症状がどのくらい続いたか?というものがあるのですが、1ヶ月未満という人が29%、1~6ヶ月未満という人が35%なので、7割ぐらいの人は半年以内に悲しみから立ち直っているということになります。
その一方で、1年以上続いているという人も2割近くおり、個人差が大きいことがわかります。
これは人それぞれで、早く立ち直なければいけないというものではないので、悲しみが続くときは、無理に焦らず、時間が癒やしてくれるのを待つのが一番です。
ただ、その反面、私自身も経験者なので実感しているのですが、ペットを失った悲しみは本当に辛いものなので、そこから抜け出すのが早いのに越したことはないと思います。
(悲しみに浸れば浸るほど強くなるという、悪循環に陥る可能性もあります。)
ペットロスを克服するために、チビが天国に旅立った後、私が実践したことは、下記の記事にまとめているのですが、ここでは、チビが生きている時に、私が実践していたペットロス予防法をお伝えします。
まだ、ペットロス真っ最中なのですが、だいぶ、気持ちが落ちついてきて、今は、仕事にも手が付けられるぐらいになってきました。 それでも、やっぱり悲しい記憶がよみがえって、心が動揺することがあるのですが、そんななかで、私が実践 …
それは、犬の命は短く、必ず別れの日が来ること、そして、その日に近づいているということを実感しながら暮らすことです。
親が動物好きだったので、私は子供の頃から、犬や猫に囲まれて生活しており、別れも数回経験してきました。
ですから、必ず自分より先に逝くということは体感としてわかっていて、チビを飼う時にも、そのことを肝に銘じて飼い始めました。
正直に言えば、チビとの生活が純粋に楽しかったのは、最初の3年ぐらいで、4歳ぐらいになったら、『もうあと数年・・・』と、真剣に寿命を感じるようになり、どこかで寂しさを感じながら暮らしてきました。
夜寝る前に、『今日も1日楽しかったね。でも、また1日過ぎちゃったね。一緒にいられる時間が、また減っちゃったね。』みたいなことを思いながら、チビをなでて寝るのが私の日課でした。
でも、その寂しさをしっかり見つめることで、生きている間にできるだけのことをしてあげようという気になり、自分なりの100%で、チビと向き合ってきました。
今、振り返ってみると、至らないこと、反省することも多々あり、チビにはゴメンナサイなのですが・・・
それはコロスケも含めて、これから付き合っていくワンコ達に活かしていくつもりです。
後悔しないように今を生きる
これって、死を実感しながら生きるということなので、嫌な感じがするかもしれませんが、その事実を受け入れることで、ペットがいる日々というのが、どれだけかけがえのないことなのか、心の底から実感できます。
そして、その実感があれば、1日1日を大切にしようという気持ちになれますし、日々を大切にしてきた人ほど、ペットロスの悲しみは少ないものになるはずです。
・・・というふうに考えて、私はチビと暮らしてきたのですが、別れを経験してきた今、これは正しかったと感じています。
チビが亡くなってから1ヶ月近く経過しましたが、だいぶ悲しみが薄れてきますし、後悔や怒りといった感情は綺麗さっぱりなくなりました。
理屈では色々、言いたいこともあるのですが、『そうはいっても仕方がなかったよね』と事実を受け入れられるようになりました。
それと反比例するように、楽しかった記憶、嬉しかった記憶が思い浮かぶようになり、チビのことを考えると、心が温かくなります。
精一杯取り組んだことって、うまくいかなかったとしても、後悔はしないものです。後悔するのは、決まって取り組みが中途半端で、全力を尽くさなかったことに対してです。
この子達と生きることに全力をつくす
これが最大のペットロス予防法だと思いますし、そもそも、彼ら・彼女らとの暮らしを満喫しなければ、何のために飼ったのか分かりません。
今日も1日楽しみましょう!
補足1:犬の10戒
有名な詩なので、ご存じかなと思いますが、ペットを飼う時にはこれです。この10戒を忘れずに生きることが何よりも大切です。
犬の10戒【1】
My life is likely to last ten to fifteen years.
Any separation from you will painful for me.
Remember that before you buy me.
私の一生はだいたい10年から15年です。ほんのわずかでも、あなたと離れるのはつらいのです。どうか、私と飼う前にそのことを考えてください。
犬の10戒【2】
Give me time to understand what you want me.
あなたが私に求めていることを理解するまでには、時間がかかります。それまで待ってください。
犬の10戒【3】
Please your trust in me-it’s crucial to my well-being.
私を信頼してください。あなたから信頼されることが私の幸せです。
犬の10戒【4】
Don’t be angry at me for long and don’t look me up as punishment.
You have your work,your entertainment and your friends.
I have only you.
私を長い間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。あなたには仕事や楽しみがあって、友達もいるかもしれない。でも、私にはあなたしかいないのです。
犬の10戒【5】
Talk to me sometimes.
Even if I don’t understand your words,
I understand your voice when it’s speaking to me.
時々、私に話しかけてください。言葉は分からなくても、あなたの心は十分私に届いています。
犬の10戒【6】
Be aware that however you treat me, I’ll never forget it.
あなたがどのように私を扱ったか、私は決して忘れないということを忘れないでください。
犬の10戒【7】
Remember before you hit me that I have teeth that could easily crush the bones of your hand but that I choose not to bite you.
私を殴ったり、いじめたりする前に思い出してください。私は鋭い歯であなたを傷つけることができるにもかかわらず、そうしないと決めていることを。
犬の10戒【8】
Before you scold me for being uncooperative,obstinate or lazy.
Ask yourself if something might be bothering me.
Perhaps I’m not getting the right food,or I’ve been out in the sun too long or my heart is getting old and weak.
私が言うことを聞かないだとか、頑固だとか、怠けているからといって叱る前に、何か原因があるのではないか考えてください。もしかしたら、食事に問題があるかもしれないし、長い間、日に当たりすぎたのかもしれない。あるいは、もう体が老いて、弱ってきているのかもしれません。
犬の10戒【9】
Take care of me when I get old : you,too,will grow old.
私が年を取っても、私の世話をしてください。あなたもまた同じように、年を取るのですから。
犬の10戒【10】
Go with me on difficult journeys. Never say, "I can’t bear to watch it. "or" Let it happen in my absence." Everything is easier for me if you are there. Remember, I love you.
私が天国に旅立つ最後のその時まで、一緒にそばにいてください。このようなことは言わないでください、「もう見ていられない」、「ここにいたくない」などと。あなたがそばにいてくれるから、最後の日も安らかに逝けるのですから。忘れないでください、私はあなたを愛しているのです。
補足2:時間の大切さを実感できる本
どちらも映画されていますが、本と映画、どちらも好きですし、犬と過ごす時間の素晴らしさと切なさ、はかなさを教えられます。こんなブログを書いている私自身、犬の存在が当たり前になってしまい、どれだけ貴重なことなのか忘れがちなので、こういった本、映画の存在は有り難いです。