このブログの開設日は2020年6月26日
その10日前、6月15日にチビは亡くなりました

旅だったチビ
 

 

あと1ヶ月で11歳になるところでしたが、誕生日を迎えることなく、天国へ旅立ちました

2月頃から下痢を繰り返すようになり、治療を受けて治ったと思ったら、また再発

 

そんなことが2ヶ月続いた4月末、食欲がゼロになったあげく、動けなくなり、慌てて大きな病院で精密検査を受けたところ、 リンパ球形質細胞性胃腸炎と診断

リンパ管拡張症、蛋白漏出性腸症も併発しており、治療を開始しましたが、それから一度も食欲が回復することなく、わずか6週間の闘病生活のすえ、あっという間に逝ってしまいました

 

子供のいない私にとっては、何よりも大切な宝物

47歳のオジサンが、子供が泣くじゃくるように、涙を流し続けました

ただし、私にとって幸いだったのは、この悲しみを共有してくれる人達が、たくさんいたこと

妻はもちろん、親、兄弟、友人、お世話になった獣医師さん

みんな、私と同じようにチビのことを悲しんでくれました

 

仕事関係の知人に関しても同様です

私は自営なので、ある程度、自由がある身ですが、それでも一人で仕事ができるわけではなく、多くの人とかかわりながら進めています

ですから、私が仕事を休むことは、ほかの誰かに迷惑が及ぶことを意味します

それでも、すぐに仕事に取り組む気にはならず、チビの死や思い出とじっくり向き合うため、数日間は仕事を休むことにしました

そのことを伝えても、みんな嫌な顔一つせず、それどころか、私の気持ちを重んじてくれて、温かい言葉をかけてくれました

 

自分の悲しみを理解してくれることが、精神的に大きな助けとなり、悲しみの共有というのが、悲しみを乗り越えるための重要ポイントであることを実感しました

悲しみの共有

 

でも、世の中には、誰からも自分の悲しみを理解してもらえず、苦しんでいる人がたくさんいるということを、この数日間、ペットロスに関するサイトや書籍を読むなかで知りました

 

『たかが、動物のことで』
『そんな悩むこともないでしょ』
『また新しい子を飼えばいいじゃない』

 

こんな言葉を投げかけられるということです

私がこんなことを言われたら、二重にショックで、ますます悲しくなります

 

もしかしたら、励ますために言ってくれているのかもしれませんが、自分が愛犬を失ってわかったのは、悲しみに寄り添ってくれることが、何よりの癒しになるということ

 

ですから、私自身が、そんな存在になれればと思い、このブログを立ち上げました

私自身、ペットロス真っ最中ですが、そんな私が、自分の気持ちを素直に表現することが、同じように苦しんでいる人の癒しになるのではと考えたからです

 

そして、それがチビへの何よりの恩返しになるとも考えたからです

 

私はチビからは、多くのことを受け取りましたが、そのなかで、最も大きなものは優しさと、人を思いやる心です

チビはずっと、私に愛情を注いでくれました

チビの笑顔

 

 

欠点がたくさんあるダメ飼い主でしたが、ずっと私のそばにいて寄り添ってくれました

いつもつぶらな瞳で、私のことを見つめていてくれました

 

時には、エラそうにおやつを要求することもありましたが・・・

 

そんなチビに対して、私もいつのまにか、コイツのためなら何でもすると思うようになりました

 

私は元々、利己的な人間で、損得勘定で動くのが普通でした

でもチビに対しては、そんな考えが思い浮かぶことは一切なく、『どうすれば、この子が喜んでくれるだろう?』、『何をするのが、この子にとってベストだろう?』と考えて行動するようになっていました

 

無償の愛と言えば、昔の私は『愛なんて嘘くさい』というタイプの人間でした

それが、こんなことをブログに書くようになったのですから・・・

 

初めて人間らしい人間になった気分、生まれ変わった気分ですが、そうしたのは、まさしくチビです

チビが亡くなって、悲しくて泣きまくった後、自然に心に浮かんだのが、ペットロスに苦しんでいる人の助けになりたいという気持ちでした

見返りを求めず、他人のために行動するという気になるなんて、自分でもビックリです

 

これこそが、チビからもらった最大の学びであり、チビの恩に報いるためにも、自分の悲しみを表現することにしました

ペットロスと向き合うブログ

 

私は精神医療や心理学のプロではないので、こうすればペットロスを克服できるといった対処法をお伝えすることはできません

私ができるのは、ただ自分の気持ちや経験を素直に表現することです

ですから、何を書くのかは決めていません

気持ちのおもむくままに書いていきます

そんな拙いブログですが、少しでも、大切な存在を失った悲しみ、辛さを解消する助けになれば幸いです